ライターによる火災

毎年のように、子供の火遊びが原因とみられる火災により子供たちが亡くなるという報道を目にします。その多くが未就学児であり、留守番中であったり、親が目を離した隙に起きています。
そして、その最たる原因として挙げられているのがライターであり、80%以上の割合を占めるとのデータもあります。

ライターの使用目的の最たる例はタバコですが、他にも調理用のコンロや石油ストーブ、ろうそくや線香などにも利用されることが多く、また、使い捨ての物であれば一個当たり100円を切る物も出ているため、どの家庭にも必ずあるといっても過言ではないでしょう。

しかし、誰でも簡単に火をつけることのできる便利さが冒頭のような事故を生むことがあります。これに対し、子供が容易に着火できなくしたものが「チャイルド・レジスタンス」です。
これは、たとえば着火ボタンを重くし大人の力でなければ着火できないようにしたり、二段階の操作を行わなければ着火できないようにしていたり、様々な工夫がされています。アメリカでは既に1994年にチャイルド・レジスタンス機構を備えていない商品の製造が禁止され、日本でも2011年9月27日より、同機構を備えていない商品の販売が禁止されました。さらに、子供の興味を引くような形状をしたライター(拳銃型ライターなど)についても規制の対象となりました。

この規制については、高齢者などの力の弱い利用者から「使いづらい」との苦情も多くあるようで、利用目的も喫煙だけでなく、前述のとおり日常生活にも用いられることもあることから、さらなる改善も求められているようです。

万が一に備えて作られた規制ですが、そもそも全ての事故の原因は大人にあります。便利さを求め、「火を使っている」という認識を忘れてしまった気の緩みが悲しい結果に結びついてきたことは言うまでもありません。 チャイルド・レジスタンス機構が備わっていない製品は使用しないだけでなく、機構が備わっている製品であっても子供の手の届かないところに保管することは大前提として、安全に使用していくことが重要です。