火災旋風

平成7年1月17日に兵庫県南東部を中心に襲った阪神・淡路大震災では多くの死傷者を出すとともに、至る所で大火災が発生しました。 このとき確認された現象の一つに火災旋風があります。

火災旋風は、いわば炎による竜巻です。
火が燃えると、周囲よりも温度が高くなるために上昇気流が生じます。上昇気流が生じた後には気圧の低下が生じ、結果として周囲より空気が吹き込むという流れが発生します。すると、炎は上昇気流に乗じて上方へ伸びていき、周囲より吹き込まれた酸素により一層成長していきます。
これが空気の流れ等、様々な要素によりあたかも竜巻のごとくに被害を広げていく様子を火災旋風といいます。

火災旋風の中央部では、秒速100メートルを超える炎の風が吹き荒れているとされ、その温度は条件によっては1,000度以上、時には数千度にも及ぶとされています。
このような環境下においては、生物は瞬間的に絶命するとともに、鋼鉄すらも容易に溶かし、その地域は壊滅的な損害を受けることになります。

日本では、関東大震災の際に複数の火災旋風が発生したと推測されるとともに、阪神大震災に於いても一部で火災旋風が発生したのではないかと言われています。

火災旋風を未然に防ぐことは非常に困難なことであると言われていますが、単独または少数の火災では発生することはまずないとされています。災害発生時に於いても同時多発的な火災を発生させないこと、そのためには各戸において災害に備えること、そして、火災に強い街づくりを進めること、これらの複合的な施策が有効的であると思われます。