生き物による火災

火災の原因は、大半を人為的なものが占めていますが、稀に予測もつかないところから出火することがあります。
その一つが、人間以外の生き物による火災です。

まず、よくある事例としてペットが挙げられます。
特にゲッシ目と言われるようなネズミやリスの仲間は、歯が伸び続けるためにかじることにより歯の長さを調整する性質があり、時に電源コードや電源タップなどをかじってしまうことがあります。 皮膜が削られ、剥き出しとなった配線がショートし、出火に至る恐れがあります。
他にも、テレビなどの電化製品の上に上がる習性のある動物の場合、食べ物やフン、毛などが電化製品内に入り込み、故障、発熱などの原因となったケースもあります。
また、ストーブを使っていたところ、犬や猫が可燃物をストーブの上に落とした事例も報告されています。

そして、家屋内での嫌われ者としてゴキブリやネズミがありますが、これらが原因となり発生した火災もあります。
ゴキブリはごく狭い隙間にも入り込める特徴がありますが、コンセントの内部に入り込み、そこに巣を形成し、結果としてそのフンや死骸が原因となりショートしたケースがあります。
また、ネズミが壁面内や天井裏の配線をかじったり、配電盤に入り込むなどし、ショートに繋がったと思われる火災が発生しています。
その他、ガス湯沸かし器の配管内に虫が詰まり、出火したものもあります。

いずれも人間の故意や過失によるものではないため、なかなか被害を未然に防ぐことは難しいケースではありますが、安全上だけでなく衛生上からもペットの行動には十分留意し、 毛やフンなどをこまめに掃除する、ネズミやゴキブリなどを発見したら早期に駆除を行う、また、生ゴミを放置するなど不衛生な環境を作らないなどの事前の対策が効果的であると思われます。